No.6(2016/1/23)


合唱の楽しみ

第一回「音楽を作り上げようとする仲間」

指揮者 木村茂雄

合唱の楽しみをあえて語れば、次のようなことかと思う。

@美しいハーモニーの響きを体感すること。
作品から生まれてくる美しい響きを体感できる事は、生きる喜びにつながります。

A作品が持っている訴え、叫び、つぶやき、語りかけてくるものに共感すること。
合唱作品が持っている奥深さは、音楽の三要素(メロディー、リズム、ハーモニー)と詩から生まれる。そこに共感することは、生きる喜びにつながる。

B同じ想い(感性)を持つ人と一緒に時を過ごす。
作品に共感し、ハーモニーを体感し、人生の一時を共に過ごせる仲間がいることは、生きる喜びにつながる。

 ところで、合唱の楽しさを知りたければ自らが自らに働きかける努力が必要です。
 楽しいひとときを共有したいなら、待っていてもそのひとときはやって来ません。自らが、そのような生き方を望み動かなければ、喜びを感ずることはありません。

@感ずるためには、自らが行動しなければならない。それは自らが声を出して、作品を歌うことから始まる。

Aそのためには歌う技術が必要だ。
合唱をしたければハーモニーを作ることのできる技術が必要だ。
作品が語ろうとしている作品の内面に耳を傾ける心の働きが必要だ。

Bなんと言っても、合唱を歌い上げようとする仲間の心の繋がりが無ければ合唱は成り立たない。

 これから、合唱の楽しさの神髄を知るには、私もあなた方も努力が必要です。それを覚悟に歌い続けてほしい。
 音楽が好きだ、歌が好きだだけで合唱はできない。合唱の楽しみを仲間と共有する、相手を思いやる心つかいが無ければ合唱はできない。合唱は“心”だと思います。