No.5(2014/3/23)


合唱団の人数って何人が良いの?
指揮者 木村茂雄


 

合唱団ロンドをはじめて14年がたちました。この合唱団の始まりは、いま、顧問を引き受けてくださっている石井氏の私的な音楽室でした。メンバーは10人もいなかったように思います。それから14年、おおよそ21人のメンバーで続けてきました。私が考えた合唱団は、少人数合唱、すなわち室内合唱団です。女声合唱は混声合唱や男声合唱よりも女性が歌う声から生まれる倍音は少なく、各声部がつくるハーモニーは堅く、メンバーの中に音程が微妙にずれる人がいるとハーモニー作りは困難を極めます。しかし、発声、発音、音程がそろったとき、それは美しいハーモニーを体験することができます。

  それでは、なぜ21人かと云いますと、女声合唱の基本声部はソプラノ、メゾ・ソプラノ、アルトです。この各声部に何人いたら音楽表現に適しているかを考えていきますと、各声部7〜8人、合計21人〜24人が適当と思っています。各声部の人数が多くなればなるほど、音程が微尿にずれる人が増えていきます。音楽表現を考えたとき、例えば高田三郎の「水のいのち」を演奏するとき21人ですと表現の幅はかなり小さくなり、作品の価値を下げてしまうことになるでしょうが、24人いれば、何とか作品の価値を落とすことなく出来るのではないかと思ったわけです。

  合唱団の人数を考えるときもう一つ大切な視点があると思っています。合唱を楽しむメンバーが求めているものは何か?…です。アマチュアの場合、合唱をして収入を得られるわけでもなく、必ずしも歌の上手な人だけが集まるわけでもありません。誰しもが「歌が好き」という方々です。ですから、集まった団員が楽しく合唱ができて、時には愚痴を言いあったり、悩みを聞いてもらったり、合唱が結びつけた縁を大切にする集まりであることが意外に大事なのです。そうしたことを考えると、ソプラノの端の人からアルトの端の人までわかり合える関係が作れる人数、それは21人〜24人なのです。ですから上手であることは合唱団の「当たり前」ですが、合わせてメンバーの仲が良いということも同じように大切なポイントなのです。

  こんなことを考えながら続けてきましたが、おかげさまで理想の人数を続けてこられました。きっと、団員の努力もあったと思います。2014413()、横浜みなとみらいホール 小ホールで演奏会をすることになっています。私が、そして団員が皆でつくってきた合唱団ロンドを観て聴いていただければ嬉しく思います。入場は無料です。ご来場をお待ちしています。